人との関わり方。
Hej!
時が経つのは早く、Stensbækでのボランティア生活も残り1週間となりました。温かいメンバーと美しい自然に囲まれ、毎日たくさんのことを学ばせてもらっています。特に「人との関わり方」や「共同生活」という面での学びが大きいです。
約15人と共同生活を送りながら働く日々。普段から一人で過ごすことの多い自分にとっては、プライベートスペースがなく、常に人と一緒にいるというのは少しチャレンジングなことでもあります。
そのため一人の時間を求めて単独で行動したり、お腹があまり空いていない時はご飯に参加しないことも。
すると先日、メンバーの一人が私にこんな事を言ってくれました。
「ご飯の時間にあまり見ないから心配。お腹が空いていない時もあるかもしれないけど、少しでも食べて欲しいな。ご飯はとても大切だから。
もし困ってることがあったり、何かあったら何でも私に言って欲しい。私は英語があまり得意じゃないし、言ってること全部理解できないかもしれないけど。いつでも力になるよ!」
その気持ちが嬉しくて、自然と涙が溢れました。私の身勝手な行動や、我慢して言わないことが逆に気を使わせてしまっていたんだと、はっと気付かされました。
思えばこんな風にいつもみんなから話しかけてくれたり、体調を気にかけてくれたり、輪の中に入れようとしてくれているのに、私から壁を作ってしまっていたのかも。心のどこかで「ここで過ごすのも1ヶ月だけだし」とみんなとの関係を蔑ろにしていたのかもしれないなあ。
人と距離を縮めるのが苦手だからと言い訳にして努力しようとしなかった。みんなだって他人との共同生活全く気を使っていない訳ではなく、気遣い合ってみんなが過ごしやすいようにと少しづつ努力しているんだ。
今までの、そしてこれからの「人との関わり方」を見直す機会になりました。
先日仲の良かったメンバーが去っていきました。共に過ごしたのはたった2週間だったのに、別れがとても悲しく、今も尚寂しく思います。自分でも少しびっくりするほど。たかが2週間、されど2週間。時間の長さは関係なく、そこまで人と深く関係を結べたというのが、自分の中で大きな意味を持つ経験となりました。
残りの期間もみんなとの関わりを大切にしながら1日1日大切に過ごしたいと思います。最後まで読んでくれてありがとうございます!それではVi ses ☺︎
(ランチに作ったお寿司とお味噌汁。寿司人気は世界共通!具材はベジタリアン仕様にきゅうり・人参・パプリカ、さらにはマンゴーまで笑 「ありがとう」と言われると作った甲斐があったなあと嬉しい気持ちに。
ちなみに「日本人なら誰でも寿司を作れる」と思われているので、、笑 留学などに行く際は作り方を知っていると喜ばれるかも!)
Ribe。
Hej! 今日はRibe(リーベ)という街について紹介しようと思います。
ユトランド半島の南西部、私の住んでいるEnderskovからバスで20分ほどのところに位置しています。そんなRibe最大の特徴は『デンマーク最古の街』
石畳の道、カラフルで小さな家々、木製の水車、、、どこを切り取っても雰囲気のある街並み。古き良きデンマークを存分に味わうことができます。
かといって「ザ・観光地」という訳でもなく、街並みが人々の暮らしと溶け込んでいるのもいいなあと思いました。
RibeのランドマークがRibe Domkirke(リーベ大聖堂)。デンマーク三大聖堂の一つとも言われているそう。カラフルなステンドグラスにユニークなイラストと一風変わったデザインで自然と見入ってしまいます。
(塔の上からはリーベの街並みを一望できます!)
他にも街中には食器やアクセサリーなどセンスのある北欧雑貨のお店が立ち並びます。
ショッピングのあとはカフェで手作りケーキと美味しいコーヒーを楽しみながら一息。
小さな街ですが見所たくさん!ひとたび歩けばノスタルジックな気分を味わえます。ユトランド半島を訪れる際はぜひ立ち寄ってみて下さい!
最後まで読んでくれてありがとうございます!それではVi ses☺︎
(ある家の前にかけられていたキュートなリース!「VELKOMMEN」はデンマーク語で「ようこそ」の意味)
「世界一幸せな」国?
Hej!
現在働いているボランティア施設にゲストで来ていたデンマーク人の方と話した時のこと。
▼ボランティアについてmit-frugtbare-liv.hatenablog.com
「なんでここに来たんですか?」
「もう仕事に疲れてしまって、、、少し休憩が必要だと思ったから。」
「私のイメージではデンマーク人は自分の好きな仕事をしていると思っていました。転職しやすい環境も整っているんだと。」
「最近は嫌でも我慢して仕事を続ける人が多いと思う。だんだん新しい仕事を見つけにくくなっているから。私はもう我慢できなくなってやめてしまったけど、、、新しい仕事が早く見つかるよう祈るわ。」
授業で習ったデンマークの『フレキシキュリティ政策』
解雇しやすい柔軟な労働市場;手厚い失業手当;充実した職業訓練
「だから仕事が自分に合っていないと思ったらやめて、自分に合った仕事を見つけられる=仕事の満足度が高いのか、よくできたシステムだなあ」と思っていましたが、実際にうまく機能しているかどうかはまた別なのか、、、
また他のゲストの方と話した時のこと。
「なんでデンマークに来ようと思ったの?」
「デンマークの文化、特に福祉制度や教育に興味があったからです。私が高校生の頃に『デンマークが世界一幸せな国』だと聞いて来てみたいと思いました。」
「来てみて今も本当にそう思う?」
「少なくとも私には、日本に比べると人々がもっとリラックスしていて、人生を楽しんでいるような印象を受けます。」
「確かに田舎はそうかもしれないけど都会はどうかな?日本でも田舎の人はリラックスしてるし、都会の人は忙しいんじゃない?それはデンマークも同じだと思う。」
あれ?思ってた反応と違う、、、確かに今までも「世界一幸せな国」というワードが出ても「そうそう、私たち世界一幸せなの!」と賛同されることは少なかったような、それよりも「って言われてるけどね、、、」という反応をされる方が多いように感じます。
だからといって「=幸せじゃない」と意味でもなく。ただそういったランキングに固執するのではなく、もっと客観的に自己の幸せについて考えているのではないかなあと思います。
外からみたデンマークのイメージ
充実した社会福祉、教育費・医療費無料!
世界一幸せな国!
これだけ見ると「ユートピア」みたいですが、
実際に人々がそのシステムに満足しているか
何をもって幸せを感じているか
はまた別もので。当たり前のことだけど改めてはっと気付かされました。
最後まで読んでくれてありがとうございます!それではVi ses☺︎
(すぐ近くにこんな自然が広がっていて、朝と夕方、晴れた日と雨の上がった後、様々に表情を変えて。いつでもとっても綺麗です)
デンマークの幼稚園(Børnhave)。
Hej! 今日はデンマークの幼稚園について。先日知り合いの保育士の方が働いている幼稚園を1日見学させてもらった時のことです。
見学させてもらうだけだと思っていたので、スカートに薄手のコートを着ていくと「そんなんじゃダメよ!!」と全身つなぎを渡されました。周りを見ると子供達もみんなつなぎに帽子を被って完全防備。「これから何が始まるんだ、、、」と思っていると、子供達に手を引かれ、気がつくとバスに乗り込んでいました。
バスで10分ほどして到着したのは森。そこに小屋やテント、ハンモックや遊具などが置かれていました。各週ごとに「Naturbørnhave(自然の幼稚園)」と呼ばれるこの場所を訪れるんだとか。子供達は泥んこになりながら走り回ったり、木によじ登ったり、、、自然の中で思いのままに遊んでいました。
(おやつには焚き火で焼いたホットドックを)
(昼食後10分ほど歩き近くの海へ。貝殻や石拾いをする子、波際で水遊びをする子など、ここでも思いのままに遊ぶ子供達)
朝の8:00に幼稚園を出て15:00に戻りました。特に終わりの会などもなく、親御さんが迎えに来た子から帰ります。お迎えを待っている子は再び園内で遊びます。(私は幼稚園についた頃にはもうくったくただったのですが、まだまだ元気な様子の子供達!若いって素晴らしい、、、)
さて、実際に訪れてみて印象的だったこと2つ挙げたいと思います。
その1:自由すぎる!
境界線のない森や海で子供達が1人で遠くに行ってしまったり、高い木の上によじ登ったり、、、私は終始ヒヤヒヤしていたのですが、先生たちはそこまで神経質ではない様子。もちろん見えなくなるまで遠くへ行ったり、本当に危ないシーンではもちろん名前を呼んで注意しますが、それ以外の時は基本自由に遊ばせていました。
その2:自己主張激しすぎる!
みんな4歳児とは思えないほど自分の意見をはっきり言う。
子「私は鬼ごっこしたい!」
子「僕はかくれんぼしたい!」
私「じゃあ先に鬼ごっこして、そのあとかくれんぼしよう!」
子「いやだ〜〜〜〜〜〜!!!もうあなたとは遊ばない!」
そして始まるケンカ、、、笑 気にくわないことがあったらとにかく叫んで泣きまくります。ここでも先生が全て対処しにくる訳ではなく、誰かが手を出したりと本当に深刻な場合のみ仲裁に入ります。
この2つのポイントから見えること。それはデンマークの「自立」に焦点を当てた教育方法だと思います。
4歳児からある程度「自己責任」で、問題が起こっても大人が介入しすぎない。
1人1人が自分の意見を主張しあって、素直に感情を表現する。
デンマークの大切にしている価値観がこのような教育方法に現れているような気がします。
デンマークは小国であり、資源に乏しい国。そのため人材こそが資源であり、未来のデンマークを担う子供達はまさに「国の宝」とされています。通しすがりの大人がみんな子供達に微笑みかけ、手を降ったり話しかけたりする様子が「子供は国の宝」を体現しているように感じました。
とにもかくにも、みんな本当にこの世のものとは思えないほど可愛かった、、、帰る頃には「Jeg elsker dig!(私はあなたが好き!)」と抱きついてくれる子も。森の中を走り回った甲斐があったなと思いました笑
最後まで読んでくれてありがとうございます☺︎ それではVi ses!
Stensbæk。
Hej!
私は今ユトランド半島にあるStensbækというカルチャーセンターでボランティアをしています。辺りにあるのは森と畑!スーパーまで歩いて30分という超田舎、、、笑 でも空気が澄んでいてとっても気持ちいいです!
ここでは毎週ゲストが到着。1週間ここで生活し、ヨガや瞑想、野外活動などのコースを受けながら心身の健康を学びます。食事も3食ベジタリアンのものが提供されます。
(毎回変わるメニューはどれも絶品!お肉やお魚がなくても、野菜がたっぷりなので十分満足することができます)
(サラダには庭で採れた新鮮な野菜を!)
ボランティアの主な仕事はゲストの食事作り、掃除/洗濯、ガーデニングなど。南米(アルゼンチン・チリ・コロンビアetc)やヨーロッパ(ベルギー・ドイツ・スイスetc)など、様々な国から来たボランティア約15名が住み込みで働いています。
(現在は南米からのメンバーが多く、日常的にスペイン語が飛び交います。日本人は私だけですが、毎年数人訪れるそう)
一緒に住み、3食を共にしているだけあり、ボランティアの絆は強く、家族のような雰囲気。私が来た時もみんなとても温かく受け入れてくれました。
毎朝日課の「チューニング」。ボランティアみんなで円になって手を繋ぎ、今感じていることを共有しあいます。
「美味しい朝ごはんを作ってくれてありがとう!」
「最近疲れていたけど、今日みんなにあったら元気になった!」
「みんなが素晴らしい1日を過ごせますように。」
みんなとの一体感、そして前向きな言葉で毎日とてもいい気持ちで1日をスタートできます。
ここでの生活が始まり1週間経ちますが、1日1日、1瞬1瞬、時の流れがゆったりと感じられ、とてもリラックスした時間を過ごせています。初めの数日は「こんなゆっくりしてて大丈夫かな!?」と思ったりしたのですが、
今はここで一度、これまでの留学生活を振り返り、今後のボランティア生活、そしてこれからの人生について考える時間に使ってもいいのかなと思います。
何よりも個性豊かなボランティアメンバーとの生活は刺激的で、毎日本当にたくさんのことを学ばせてくれます!
今回はざっくりとまとめましたが、これから徐々にここでの生活や彼らについて更新していこうと思います☺︎ 最後まで読んでくれてありがとうございます!それではVi ses!
10 måned。
Hej! 今日は振り返り編。10ヶ月経って思うこと!
今月でついにデンマークでの大学生活が終了しました。ちょっと大げさかもしれないけど、長い長い10ヶ月に及ぶマラソンをゴールしたような気持ちです。
始めは「いよいよこれから!」と意気込みばっちりで快調なスタート!
新しいアパート、新しい大学、新しい友達。目にするもの全てが新しく刺激的な毎日。デンマークにいるだけで嬉しくてわくわくした気持ちでした。
でも途中だんだん疲れてくると、「もうだめかもなあ」「もうやめたいなあ」と足を止めたくなることも。つまずいて転んだり、道に迷いそうになることもありました。
言語だけでなく、自分の何もかもに自信がなくなって、せっかくデンマークにいるのにぐずぐずしているそんな自分も嫌になりました。
でもその度に家族、友達、デンマークで出会った皆さんが声援を送ってくれて、手を差し伸べてくれて、正しい方向に導いてくれて、また自分のペースで走り出すことができました。
母親は日本が夜中でも早朝でも話を聞いて励ましてくれたし、学校行きたくないなあと思っても、行って友達と話したら帰りにはハッピーな気持ちになっていたり。ルームメイトや知り合いの方がかけてくれるふとした一言に救われることもありました。
「人間ひとりでは生きていけない」ってよく聞くけど、本当にそうだなあと感じた10ヶ月間でもあり、
今感じているこの感謝の気持ちを常に持って、今度は私が恩返ししていきたいと心から思います。
そうやって毎日一歩いっぽ踏み出すうちに、気がついたらゴールしていました。
もちろん反省点はたくさんありますが、後悔は何一つありません。素直に10ヶ月間やりきった自分を誇りに思います。
今感じている達成感はこの先一生忘れないし、もっと大きなことを言ってしまうと、この先もこれを超える達成感を味わえるくらい、自分にチャレンジする人生でありたいと思います。
大学生活は終わりましたが、明日から2ヶ月間のボランティア生活が始まります。ここからまた新たなスタートライン!自分のペースで一歩一歩進んでいこうと思います!
最後まで読んでくれてありがとうございます!それではVi ses☺︎
(今月デンマークは卒業シーズン!写真のような卒業帽子を被った学生らを街でよく目にします。高校の最終試験を終え開放感に溢れた卒業生たち。トラックに乗りながら音楽をガンガン流して街を走ります笑 街の人も手を振ってみんなで祝福する様子が素敵だなあ)
寺子屋。
Hej! 今日は寺子屋でのボランティア活動について。
オーデンセに住む日本人のお母さん方が中心となり「子供達に日本語を使う機会を!」と数年前に立ち上げられた「寺子屋」。幼稚園から小学校高学年まで、幅広い年齢層の子供達約15名が月に一度集まり、日本語を学んでいます。私もこちらで教える側として携らせてもらっていました。
私自身教育に興味があるものの、当初は実際に「教える」という経験をしたことがなく、ましてや小さな子供とどうやって関われば良いのか、、、と
でもやってみるとすごく楽しくて、教えたいことがちゃんと伝わった時はもちろん、子供達がだんだん心を開いてくれるのがとても嬉しかったです。
自分が心をオープンにすれば、その分だけ、それ以上に相手もオープンになってくれるということ。子供の素直さ。「教えること」の難しさ、喜び。子育てのあり方など、、、
教えるどころか私の方が、力強く愛に溢れたお母さん方の姿や、素直でエネルギッシュな子供達から本当にたっくさんのことを学ばせていただきました。
素晴らしい機会を与えてくださって本当にありがとうございました!!!一つひとつ最後になってしまうのは分かっていてもやっぱり寂しいなあ、、
最後まで読んでくれてありがとうございます!それではVi ses ☺︎
(最後に頂いたメッセージ。一枚一枚みんなの顔が思い浮かんで、一生の宝物です)