min dagbog

デンマークのこと、思ったこと、感じたこと。

Too good to go。

こんにちは!

今回はデンマーク発のアプリについて紹介します。
その名も「Too good to go」。アプリ利用者はレストランやカフェから廃棄寸前の食品を値下げ価格で購入することができます。現在ヨーロッパ7カ国に展開しており、今後食料廃棄が大きな問題となっているアメリカ進出も視野に入れているんだとか。高くてなかなか外食できない私にとっては嬉しいアプリ!早速使ってみました。

 

まずはお店を選びます。位置情報から近くのお店が一覧ででできます。値段、提供時間が記載されていますが、具体的な中身は書かれていないことが多いです。パン屋さんならパンの、お惣菜やさんならお惣菜の詰め合わせ、いわば福袋のような感じ。今回は近くのパン屋さんを選択しました。カードで支払い、あとは所定の時間にお店まで取りに行くだけ!受け取りまでの時間も表示されます。

 

今回は100DKK (1700円)相当を20DKK(400円弱)ほどで購入。お店に行きアプリの画面を見せるとお店の人が品物を持ってきてくれました。

もらってびっくり!パン丸々2斤、中くらいのパン4つ。これだけ入って大学のサンドイッチ一つより安い!!廃棄寸前といってもその日に焼きあがったもの。とっても美味しかったです!(流石に全部は食べきれないので冷凍〜〜)

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(お店にアプリのステッカーが!)

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(専用の袋に入れて渡してくれます。)

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(これが戦利品!)

買い終わるとどれだけの二酸化炭素を削減できたかが表示されます。私にとっても、お店にとっても、そして環境にとっても良いなんて一石三鳥ですね!

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(今回はテレビを一晩付けっ放しにした時に排出される分の二酸化炭素を削減できたそうです!)

 

私はこのアプリ日本人の「もったいない」という感覚ををうまく体現しているな〜〜と思いました。日本人のニーズにも合っていると思うのでぜひ日本にも進出してほしいと思います。

 

最後まで読んでくれてありがとうございます!それではVi ses!

Janteloven。

こんにちは!

いきなりですがみなさんは「ヤンテの掟」という言葉を耳にしたことがありますか?昨日デンマーク人と話していた時に出てきた「Janteloven」という言葉。ちらっと聞いたことはあったのですが、詳しくは認識していなかったので調べてみました。

 

ヤンテの掟とは、1993年にAksel Sandemoseが出版した小説のなかに登場する架空の村Janteにおいて、住人が守るべきとされている十戒のこと。そしてこれはスカンディナヴィア諸国共通の価値観として根付いています。

Jantelovens 10 bud:

  1. Du skal ikke tro, du er noget.
    (自分が特別だと思ってはならない。)
  2. Du skal ikke tro, at du er lige så meget som os.
    (自分が私たちと同じくらい優秀だと思ってはならない。)
  3. Du skal ikke tro, at du er klogere end os.
    (自分が私たちより賢いと思ってはならない。)
  4. Du skal ikke bilde dig ind, at du er bedre end os.
    (自分が私たちよりも優れていると思ってはならない。)
  5. Du skal ikke tro, at du ved mere end os.
    (自分が私たちよりも多くを知ってると思ってはならない。)
  6. Du skal ikke tro, at du er mere end os.
    (自分が私たちより重要だと思ってはならない。)
  7. Du skal ikke tro, at du dur til noget.
    (自分が何かに秀でていると思ってはならない。)
  8. Du skal ikke le ad os.
    (私たちを笑ってはならない。)
  9. Du skal ikke tro, at nogen bryder sig om dig.
    (誰かが自分を気にかけてくれると思ってはならない。)
  10. Du skal ikke tro, at du kan lære os noget.
    (自分が私たちに何かを教えることができると思ってはならない。)

 ここでいう「os(=私たち)」とはJanteの村に住む人々のこと。つまりデンマークならデンマーク国民のことを指します。

なんだか読んでるうちに自信が削りとられて行くような言葉、、、笑 ここからは個人の見解ですが、私が思うに、デンマーク社会の特徴である「平等」という考え方はここに端を発しているのではないかなと思います。

アメリカのような資本主義社会において、個人の生活の保証をするのは「政府」ではなく「個人」。豊かになれるかなれないかは自分次第です。そう言った競争社会において「ハーバード大学を卒業してエリート街道を歩むんだ!」「ハリウッドスターになって大金持ちになる!」といったアメリカン・ドリームを叶えるためには「自分は特別なんだ!」と思うことが不可欠ではないでしょうか。
一方デンマークのような社会主義社会において、個人の生活を保証するのは「個人」ではなく「政府」。みんな平等にある一定の「豊かさ」を得ることができます。そしてその一定の「豊かさ」を得るためにはみんな平等に「負担」を払う必要があります。そこで誰かが「私は特別なんだ!」と言って負担を払わなかったり、自分だけ豊かになろうと和を乱す者が現れるとどうなるでしょうか。「平等」の上に成り立っている社会が崩れてしまいます。

こう言った社会では「大金持ちになることで幸せになるんだ!」というよりも「今ある豊かさの中で喜びや幸せをみんなで見つけようよ」という意識が高いのではないでしょうか?(逆にいえば「幸せ」のハードルが低いのでは)そして、これがデンマークにおける幸福度の高さに繋がっているのかもしれません。

 

細かく見ていくと確かに現在のデンマーク社会にも通じているなと思う点が多数あります。例えば、原則2(自分が私たちと同じくらい優秀だと思ってはならない)3(自分が私たちより賢いと思ってはならない)は、教育面において、成績による順位づけや他人との比較を重視していないこと。原則8(私たちを笑ってはならない)は、比較的LGBTや障害を抱えた方達に対して寛容なこと。(移民の受け入れに厳しいのはここでいう「私たち」に含まれていないからなのかも)
また、以前大学のワークショップで聞いた話が原則9(誰かが自分を気にかけてくれると思ってはならない)に通じているのではないかと思いました。「デンマークの人たちはあなたが困った様子でも助けてくれません。それは意地悪ではなく、他人のプライベートな時間を邪魔してはダメだと思っているから。でももし、あなたから助けを求めれば、みんな快く助けてくれます。」

 

この原則、言うなれば「謙虚の十戒なのではないでしょうか。「協調を重んじ、謙虚であれ」の原則。この「協調性」や「謙虚」という言葉、日本でもよく耳にしませんか?日本でも「謙虚が美徳」とされていますよね。デンマーク人はシャイだとよく聞きますがそれは日本人も同じ。謙虚な態度が時としてシャイに思われてしまうのかも。遠く離れた国同士ではありますが国民性の面で共通点が多いなと感じます。

 

みなさんはこの「ヤンテの掟」どう思いますか?
最後まで読んでくれてありがとうございます!それではVi ses!

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(街中にある銅像。ヤンテの掟とは無関係ですが、手持ちの写真の中で一番イメージに近かったので選んでみました笑 これ本当は何なんだろう、、、)

IKEA。

こんにちは!
今回は日本でもお馴染みのIKEAについて。IKEAスウェーデン発祥の大型家具量販店。ちなみにIKEAとはIngvar, Kamprad, Elmtaryd, Agunnaryd の頭文字。Ingvar Kampradは創業者の名前、Elmtarydは彼の育った農場、Agunnarydは彼の出身地である村の名前です。(自分の名前と出身地の頭文字で考えたらめっちゃダサくなりました笑)

 

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こちらが外観と入り口にあるパネル!スウェーデンの国旗だけでなくその隣にデンマークの国旗があったり、デンマーク語で「こんにちは!Nice to meet you!」と書かれている点が「IKEA in Denmark」を感じさせますよね!

 

私は日本で一箇所のIKEAしか行ったことがないのであまりしっかりとした比較はできませんが、中の構造はほとんど同じだと思います。商品が生活のシーンに沿ったジャンルに分かれ、ショールームのように陳列されているのが特徴。

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(日本だったら全体を照らせる電気一つが一般的ですよね!私の印象としてデンマークはそういったところが少ないように思います。全体が照らされているというよりは一部がぼんやり照らされていて、全体の雰囲気はとてもムーディー笑)

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(私の将来の夢の一つは家の壁に色をつけること!ピンクか紫にしたいです笑)

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(こんなキッチンだったら毎日料理したくなりますよね!ほとんどのキッチンにオーブンがついていたので、デンマークの人たちにとって欠かせないアイテムなのかも!)

そして途中にあるのがカフェテリア!スウェーデンの伝統料理ミートボールやスウェーデン発祥のシナモンロールをリーズナブルな値段で食べることができます。ここで食事だけしに来る人も多いんだとか。

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(ミートボールはジャムとクリームソース、マッシュポテトを添えて食べるのが伝統的な食べ方だそう。ジャムと合うのかな、、、)

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デンマーク語でシナモンロールは「Kanel(シナモン)snegl(カタツムリ)」!)

 

IKEAに行くいつもと思うのが、「これ絶対に必要な訳ではないけど、あったら便利だな〜〜とか、この柄やデザインがなくても商品として成り立つんだけど、あったらおしゃれだな〜〜」ということ。例えば上のような素敵な形の電気、キャンドルやお花、、、生活をより豊かに、「生活の質」を向上させてくれるような商品が多いように思います。以前も少し言ったのですが、北欧では冬になると日照時間が短く、気温がぐっと下がるため、人々は多くの時間を家族とともに家で過ごします。大切な家族とともに過ごす空間を少しでもハッピーに!という思いがそのような商品に繋がっているのではないかな〜〜と思います。

私的に日本版IKEAが「無印良品」に当たるのかなと思っています。「日本版」というのは「デザインをとことんシンプルに、機能性重視」という点です。両者ともそれぞれのいい点があると思うのですが、やはりデザインの面ではIKEAの方が見ていてワクワクします☺︎ 一方、デンマーク人でも無印良品を知っている人がいるそうで「シンプル」を好む点では日本もデンマークも似ているのかも!?

 

最後まで読んでくれてありがとうございます!それではVi ses!

 

Romania。

こんにちは!

 

昨日ルーマニアから来た女の子にOdenseを案内する機会がありました。彼女も私と同じ大学の学生ですが、Esbjergにある別のキャンパスで勉強しています。

正直彼女に会うまでルーマニアがどこにあるのかすら知りませんでした泣 まずはルーマニアについて簡単にご紹介。ルーマニアは東ヨーロッパに位置する国で、首都はブカレスト。人口約1,976万人(2016)、面積約23.8万平方キロメートル(本州とほぼ同じ)。現在も中世の街並みがそのまま残っており、「東欧のパリ」とも呼ばれているそう!(とっても綺麗な街並みなのでぜひググってみてください!)

 

彼女と会って感じたことが3つあります。

①教育について
彼女は日本にとても興味を持ってくれており、それぞれの国では何が有名かから始まり、お互いの国の政治や文化について語り合いました。中でも意外だったのは教育に関して。今まで私はテストのための暗記型教育や、受験戦争のような競争による教育がアジアだけの文化だと思っていました。でもそれはルーマニアでも同じだそう。ルーマニアでも先生が一方的に知識を教える「暗記型」授業が主流。さらに大学で奨学金を得るにはテストで上位の成績を収めなければならないため、みんな必死に勉強するんだとか。先生に賄賂を渡して個人授業を頼む生徒までいるというから驚き、、、!やはり生徒主体の授業や、他人よりも自分との競争を重視するデンマークの教育は世界の中でも独特なんだと気づかされました。

 ②日本代表
そして次に感じたのは日本のこともっと知って、ちゃんと伝えられるようになりたいということ。彼女にとっては私が「日本代表」、私の伝える日本がそのまま彼女の日本の印象に繋がります。しかし、残念ながら私は「日本代表」失格です。なぜなら、英語の問題以前に、日本に関する知識が乏しすぎるからです。「大阪の人口って何人?」「日本で一番信仰されている宗教は何?」「日本と中国ってどうして仲が悪いの?」と聞かれてどれも調べずに答えることができませんでした。約20年間もずっと日本で暮らして来たのに、、、と情けなくなりました。一方私が彼女にルーマニアについて一聞くとすぐに十返ってくる!「ルーマニア代表」にふさわしいですね。私も「日本代表」にふさわしくなれるように、デンマークにいながら日本についてももう一度勉強したいと思います。

 ③視野の広さ
彼女は昨年からVeganになり動物愛護に関する活動を積極的に行なっています。一日一緒に過ごして彼女の行動に感心させられることばかりでした。お店ではプラスチックのナイフは使わず持参したものを使用、スーパーでは量り売りのパンも専用の袋ではなく持参した袋で代用し、パスタソースもプラスチック容器ではなくビンに入ったものをチョイスしていました(環境保全の観点から)。洋服を見ているときも本革や大量生産系の服は買わないようにしていると言っていました(前者は動物愛護、後者は子供の労働の観点から)。なんか私よりも世界をずっと広い視野で見ているな〜〜と感じました。そして私と同じ年代の子が「世界をよりよくしたい!」という思いを持って日々過ごしているんだと知り、刺激を受けました。

何よりも彼女はとっても明るくてとっても優しい!!!話しているだけで笑顔にさせてくれました☺︎

 

最後まで読んでくれてありがとうございます!La revedere!(ルーマニア語でさようなら)

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(古着が大好きな彼女と見つけたVintageのお店!見ているだけでワクワクするお店!彼女オススメのフィルムカメラ風に撮れるアプリを使って撮ってみました☺︎)

Barack Obama。

こんにちは!

 

今日はあの前アメリカ大統領バラクオバマ氏についてです!実は昨日、私の通っている大学でオバマ氏による講演会がありました。(残念ながら私は出席できませんでしたが、、、)そこで彼の語った「WHAT I TELL MY DAUGHTERS(私が娘達に伝えていること)」について紹介したいと思います。

 

彼の考える将来のために必要な5つのスキル。
*訳は私なりの解釈です。もし訂正あったらコメントお願いします!

1) Be helpful, useful, and kind – then you’ve probably got most things covered for your adult life.

人の役に立つように、そして人に優しくあれ。そうすれば大人になって必要なことのほとんどをカバーすることが出来るだろう。(つまり人生において大切なのは人の役に立ち、人に優しくあること。)

2) Don’t think about who you want to be. Think about what you want to do.
You should say: I want to educate children. I want to help the environment. Or I want to make poor people’s lives better. If what you want to do is your goal, you can become so many things. Teacher, volunteer, doctor, president, so many things.

「何になりたいか」ではなく「何をしたいか」について考えよう。「子供を教育したい」「環境保全をしたい」「貧しい人々の生活を良くしたい」というように。「何をしたいのか」があなたの目標であれば、将来の選択肢はぐっと広がる。先生、ボランティア、医者、大統領にだってなれるかもしれない!

3) The people that are most successful are people who just love what they do. They will become better at it than anybody else. Bill Gates was just a nerdy kid who loved computers, and he became better at it than anybody else. He didn’t start out with “I want to be rich.” 

 成功者のほとんどは、ただただ自分のしていることが大好きな人達だ。彼らは誰よりもそれをするのが得意になるだろう。ビルゲイツはコンピューターが大好きなただのオタクな子供だった、そしてコンピューターに関しては他の誰よりも抜きん出ていた。彼は「大金持ちになりたい」と言ってキャリアを始めた訳ではない。

4) Try not to get into work that is too repetitive – where the exact same thing needs to be done again and again. It is likely that those kinds of tasks will be done by a robot in 5 to 10 years. Instead, you should be creative, good at making people come together and work together, and good at finding solutions to new problems.

単純作業(全く同じことを繰り返しするような)の仕事に打ち込まないようにしよう。そのような仕事は5〜10年後にロボットがするようになるだろう。その代わり、私たちはよりクリエイティブに、そして人々と協力して働き、新たな問題の解決策を見出せるようになろう!

5) I don’t give my daughters more specific career advice than that, because we have no idea what the economy will look like in 10 years.

私は娘達にこれよりもより具体的なキャリアアドバイスはしない。なぜなら私たちには10年先の経済がどのようになっていくのか分からないからだ。

 

特に私がなるほどなと思ったのは2番目。よく聞かれる「将来何になりたいの?」という質問。聞かれる度にぎくっとしていました。そして答えられない自分を不甲斐なく思い、早く見つけなくてはと焦りを感じていました。でも、今回それよりも「何をしたいのか」が大切なんだと気づかされました。何になりたいか、どこの会社に勤めたいか、、、一つに選択肢を絞る必要はないんだな〜〜と。留学中にいろんなことにチャレンジして「自分の好きなこと、やりたい!と思うこと」たくさん見つけていきたいと思います☺︎ 

 

最後まで読んでくれてありがとうございます!それではHav en god weekend!

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出典:WHAT I TELL MY DAUGHTERS: 5 important... - University of Southern Denmark | Facebook

H.C. Andersen。

こんにちは!

 

今日のテーマはH.C. Andersen!(ちなみにデンマーク語では「ホーセー・アナスン」という発音が一番近いです。)先日課外授業でアンデルセン美術館に行ったので改めて取り上げることにしました。「またアンデルセン!?」と思った方、許してください、、、それだけOdenseはアンデルセン推し、というか推すものがアンデルセンしかないのかも笑
博物館に入って最初にお目見えするのは等身大のアンデルセン像!アンデルセンめっちゃでかい!!当時は栄養面からして平均身長が現代よりも低め、それに対しアンデルセンは異例の大きさだったそう。そして下の写真でも手に持っている帽子は彼のトレードマーク。自分の容姿に対して強いコンプレックスを持っていたアンデルセン。それをカバーする為におしゃれには気を使っていたんですかね、、、

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Wikipedia情報では185cm!)

 

アンデルセンの物語の中で日本で1番有名な物語といえば何でしょう?やっぱり「みにくいアヒルの子」「マッチ売りの少女」「赤い靴」などですかね!私の場合、これらを小さい頃に読んだので記憶が曖昧だったり、ディズニーの「人魚姫」など他のイメージの方が強かったりと、原作をちゃんと認識していませんでした。大学に入学してから機会があって原作をいくつか読み直したのですが、どれも暗くてほとんどがバッドエンド!!!こんなの子供に読ませて大丈夫!?と言う感じです笑 そんな悲しいけど世界中に知られる名作を生み出したアンデルセン、一体どんな人生を歩んだのか!?必見です!

 

アンデルセンは貧しい靴職人の家庭に生まれました。11歳の頃に父を亡くしてしまいますが、その後も母の愛情を受け成長します。そして14歳になったある日「僕、有名になる!!!」と言って母親の反対を押し切り1人でコペンハーゲンに向かったのです。(日本でも田舎者が夢追いかけて東京に行くパターンあるあるですよね!笑)

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(これが実際にアンデルセンが生まれた場所!中を見学することも可能。全て当時のままではないのですが、暮らしぶりがわかるようになっています。)

 

コペンハーゲンについたアンデルセンには数々の試練が襲いかかります、、、。

試錬①:仕事ゼロ
俳優にチャレンジするも素質がないと跳ね返され(技能ではなく外見上の問題で)、得意だった歌で勝負しようとオペラ歌手を志すも練習中に喉を潰してしまいます。そんな苦難から救ってくれたのはデンマーク王立劇場の支配人Jonas Collin氏。彼の助けによりアンデルセンラテン語学校に入学することができました。

試練②:校長からのいじめ
ラテン語学校で文才を開花させていったアンデルセンですが、校長のMejsling氏からひどいいじめにあいます。この頃に「臨終の子」という詩を執筆。追い込まれ具合が伺えます、、、一方でこの詩は人々の注意を引き詩人として認められるきっかけになったそう。

試錬③:失恋
いじめを知ったCollin氏はすぐにアンデルセンラテン語学校から退学させました。その後アンデルセンコペンハーゲン大学を受験し見事合格します。(コペンハーゲン大学は日本でいう東大!)そこである女性に初恋に落ちるも見事に玉砕。その後も三度の失恋を経験します。(アンデルセン恋愛下手説、、、)

このような数々の経験を乗り越えて童話作家としてのキャリアを確立していきます。また彼は度々旅行に赴きそこから作品の着想を得ることも多かったんだとか。

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(右上がサポートをしてくれたCollin氏。左下がいじめを行ったMejsling氏。見るからに人相悪い、、、)

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(右がアンデルセンの恋に落ちた女性のうちの1人。綺麗どころいったな〜〜という感じですよね笑)

 

どうですか?アンデルセンの一生を知ったら作品を見る目が変わってくるかもしれません!例えば「みにくいアヒルの子」は自分自身を主人公のアヒルに重ね合わせて描いているとも言われています。容姿にコンプレックスを持ち、周囲から虐げられてきたけれど「都会で有名になる」という夢を叶えて大成するんだ!という彼の思いが込められているのではないでしょうか。結果的に彼はデンマークどころか世界中に知られる存在になり、自身が白鳥であることを証明しましたよね!

 

皆さんももう一度アンデルセンの作品を見返してみてはいかがですか☺︎ 最後まで読んでくれてありがとうございます!それではVi ses!

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(色々アンデルセンコーナー。ちなみにこのアンデルセン美術館リニューアル予定で、現在アンデルセンの家の近くに新美術館を建設中です!)

1 måned。

こんにちは!

 

デンマークに来て1måned(=1ヶ月)が経とうとしています。「まだ1ヶ月か。」と思う自分と「いやいやもう1ヶ月!?」と思う自分がいます。

 

1ヶ月経って思うこと。それは「まだまだできるぞ!!自分!もっとガツガツいけいけ!」という私と「いや、自分のペースで無理せずコツコツやっていけばいいじゃん」という私。この2人の私の板挟み状態です。

 

今までの私はどちらかと言うとストイックに自分を追い込むタイプでした。でもデンマークに来てからはゆるりと1ヶ月過ごしたなという印象。そこで今朝はっと「まだ1ヶ月か〜〜、、、ん?いやいやもう1ヶ月!?こんな感じで大丈夫かな?もっと必死になってやらないとダメかな?現状に満足していていいのかな、、、」と急に不安になって色々考え込んでしまいました。

 

そこで久々に母に電話して相談。するとこんな答えが返って来ました。
「自分への評価は甘い方がいい。昨日よりも今日どんな小さいことでもいいから何ができるようになったか、どれだけ成長したかが大切。『必死になってやらなくちゃいけない』なんて義務どこにもないんだよ〜〜」

 

確かに、まだまだ満足する語学力にも達していないし、出発前に立てた目標は何一つ達成できていません。でも振り返って「1ヶ月前初めてOdenseの地に降り立った自分」と比べれば、できるようになったことはたくさんあるかも、、、!学校までの道を覚えた!行きつけのスーパーができた!ご飯に誘ってくれる友達ができた!
自信は誰かがつけてくれるんじゃなくてこうやって自分でつけていくものなんだな〜〜

実を言うとつい最近まで私はコンプレックスの塊でした。私以外のみんな私より輝いて見えたし、いつも誰かを羨ましいな〜〜と思っていました。でもそれは全て「人との比較」が生み出していたんだと気付いた時、もう人と比較するのはやめよう。自分としてどうありたいか。自分のものさしでもの事を見よう。と決めました。そして今日「他人との比較」ではなく「昨日の自分との比較」の大切さを改めて気づかされました。

 

「1日1日、目の前のことに集中!」受験期の私のテーマ。今回の留学生活のテーマにもなりそうです!ひょっとしたら人生のテーマでもあるのかも!!

 

明日からまたゆるく、楽しみながら頑張ります☺︎ それではVi ses!

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デンマークは天気がコロコロ変わるので虹の出現率高め!この日はダブルレインボ〜〜〜)