min dagbog

デンマークのこと、思ったこと、感じたこと。

H.C. Andersen。

こんにちは!

 

今日のテーマはH.C. Andersen!(ちなみにデンマーク語では「ホーセー・アナスン」という発音が一番近いです。)先日課外授業でアンデルセン美術館に行ったので改めて取り上げることにしました。「またアンデルセン!?」と思った方、許してください、、、それだけOdenseはアンデルセン推し、というか推すものがアンデルセンしかないのかも笑
博物館に入って最初にお目見えするのは等身大のアンデルセン像!アンデルセンめっちゃでかい!!当時は栄養面からして平均身長が現代よりも低め、それに対しアンデルセンは異例の大きさだったそう。そして下の写真でも手に持っている帽子は彼のトレードマーク。自分の容姿に対して強いコンプレックスを持っていたアンデルセン。それをカバーする為におしゃれには気を使っていたんですかね、、、

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Wikipedia情報では185cm!)

 

アンデルセンの物語の中で日本で1番有名な物語といえば何でしょう?やっぱり「みにくいアヒルの子」「マッチ売りの少女」「赤い靴」などですかね!私の場合、これらを小さい頃に読んだので記憶が曖昧だったり、ディズニーの「人魚姫」など他のイメージの方が強かったりと、原作をちゃんと認識していませんでした。大学に入学してから機会があって原作をいくつか読み直したのですが、どれも暗くてほとんどがバッドエンド!!!こんなの子供に読ませて大丈夫!?と言う感じです笑 そんな悲しいけど世界中に知られる名作を生み出したアンデルセン、一体どんな人生を歩んだのか!?必見です!

 

アンデルセンは貧しい靴職人の家庭に生まれました。11歳の頃に父を亡くしてしまいますが、その後も母の愛情を受け成長します。そして14歳になったある日「僕、有名になる!!!」と言って母親の反対を押し切り1人でコペンハーゲンに向かったのです。(日本でも田舎者が夢追いかけて東京に行くパターンあるあるですよね!笑)

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(これが実際にアンデルセンが生まれた場所!中を見学することも可能。全て当時のままではないのですが、暮らしぶりがわかるようになっています。)

 

コペンハーゲンについたアンデルセンには数々の試練が襲いかかります、、、。

試錬①:仕事ゼロ
俳優にチャレンジするも素質がないと跳ね返され(技能ではなく外見上の問題で)、得意だった歌で勝負しようとオペラ歌手を志すも練習中に喉を潰してしまいます。そんな苦難から救ってくれたのはデンマーク王立劇場の支配人Jonas Collin氏。彼の助けによりアンデルセンラテン語学校に入学することができました。

試練②:校長からのいじめ
ラテン語学校で文才を開花させていったアンデルセンですが、校長のMejsling氏からひどいいじめにあいます。この頃に「臨終の子」という詩を執筆。追い込まれ具合が伺えます、、、一方でこの詩は人々の注意を引き詩人として認められるきっかけになったそう。

試錬③:失恋
いじめを知ったCollin氏はすぐにアンデルセンラテン語学校から退学させました。その後アンデルセンコペンハーゲン大学を受験し見事合格します。(コペンハーゲン大学は日本でいう東大!)そこである女性に初恋に落ちるも見事に玉砕。その後も三度の失恋を経験します。(アンデルセン恋愛下手説、、、)

このような数々の経験を乗り越えて童話作家としてのキャリアを確立していきます。また彼は度々旅行に赴きそこから作品の着想を得ることも多かったんだとか。

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(右上がサポートをしてくれたCollin氏。左下がいじめを行ったMejsling氏。見るからに人相悪い、、、)

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(右がアンデルセンの恋に落ちた女性のうちの1人。綺麗どころいったな〜〜という感じですよね笑)

 

どうですか?アンデルセンの一生を知ったら作品を見る目が変わってくるかもしれません!例えば「みにくいアヒルの子」は自分自身を主人公のアヒルに重ね合わせて描いているとも言われています。容姿にコンプレックスを持ち、周囲から虐げられてきたけれど「都会で有名になる」という夢を叶えて大成するんだ!という彼の思いが込められているのではないでしょうか。結果的に彼はデンマークどころか世界中に知られる存在になり、自身が白鳥であることを証明しましたよね!

 

皆さんももう一度アンデルセンの作品を見返してみてはいかがですか☺︎ 最後まで読んでくれてありがとうございます!それではVi ses!

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(色々アンデルセンコーナー。ちなみにこのアンデルセン美術館リニューアル予定で、現在アンデルセンの家の近くに新美術館を建設中です!)