min dagbog

デンマークのこと、思ったこと、感じたこと。

デンマークとの出会い。

こんにちは☺︎

 

私は現在大学でデンマーク語を勉強しており、2018年9月から約10ヶ月デンマークに留学します。本ブログでは留学に役立つ情報や現地での生活のことなどを紹介していきたいと思います。デンマークってこんな国なんだ!と一人でも多くの人に知ってもらえたら嬉しいです。

 

まだ出国前なのですが、今回は私とデンマークとの出会いについて紹介したいと思います。まず、「何でデンマーク?」と思われる方もいると思います。私自身もよく問われますし、デンマーク人にも必ず聞かれます。

 

きっかけは高校生の頃。当時通っていた高校が厳しく、大学受験に力を入れていたので毎日課題やテスト勉強に追われ、常にプレッシャーとストレスを感じていました。そして、数字だけで評価、ランク付けされる「他者との競争」による教育制度に疑問を抱いていました。そんな中、進路決定のためにぼんやり見ていた大学紹介のパンフレット。その中にあった「デンマーク語専攻」の文字にふと目が止まりました。「世界一幸福な国」(2016年当時)という言葉と、デンマークの自然を切り取った写真に引き込まれました。胸がざわざわしてすぐにネットで検索しました。すると「デンマークにはテストがない」(現在は高学年のみテストがあります)「他人との競争ではなく自己との競争で成長させる」「学力よりも人間性を育む教育」など、私の心のモヤモヤを一気に晴らすような言葉が次々に出てきました。まさに私の求めている答えがこの国にあるような気がしました。その日から絶対にデンマークに行く!と決めて勉強しました。

 

ある時、ある人から「そんなマイナー言語を学んで何になるんだ。」「将来何の役にも立たない」と言われました。今まで自分のしてきたこと、一緒に学んでいる仲間達、教えて下さる先生方など全てを否定されたような気がして、とてもショックを受け、落ち込みました。確かに世間一般的にみるとそういう見方をされても仕方がないのかもしれません。でも今は当時の選択は間違ってなかったと胸を張って言えます。なぜなら、デンマーク語を通じてデンマークの人々と交流する機会を持てたこと、そして彼らの考え方から学んだことは、これから一生私の人生の財産であり続けるからです。また、未知の言語を使って会話ができた時は言葉にはできない喜びがあります。デンマーク語に触れて、私の人生は以前よりも大きく、そして豊かになったと思います。

 

去年の夏に友人と旅行でデンマークを訪れました。ずっと夢見ていた念願のデンマーク。大満足で帰国後、家族や友人に「どこが一番良かった?」「何が一番美味しかった?」と聞かれ、なぜかはっきりと答えることができませんでした。正直言って、かの有名な人魚姫の像はしょぼかったし(デンマークの皆さんごめんなさい)、一番美味しかったのはセブンイレブンのクロワッサン(コペンハーゲン駅構内にあるほどポピュラー!)、、、笑 じゃあ何が良かったんだろうと思い返して出た答え、それは『雰囲気』です。日本でよく表現されるほっこりしたポップな「北欧」よりも、もっと洗練されたシックでシンプルな感じ。また、街並みや人々から醸し出され、作り上げられている雰囲気。昼間からカフェでおしゃべりする人、街中で歌っている人、川のほとりでのんびりしている人。電車で窓から綺麗な夕日が見えた時、手を取り合い寄り添う老夫婦を見たときはこっちまで本当に幸せな気持ちになりました。さらに、目が合うとほとんどの人がほほ笑み返してくれます。いい意味でみんな『余裕』があるのだと思います。大切な人との時間を楽しむ「余裕」、他人のことを気にかけることのできる「余裕」、「人生を楽しむ余裕」。それがデンマークの魅力だと思います。

 

デンマークには「Hygge」という言葉があります。デンマーク語で「人と人とのふれあいから生まれる、温かな居心地の良い雰囲気」という意味の、他の国の言葉では置き換えられないデンマーク独自の表現。私が感じた「雰囲気」もこの「Hygge」だったのかもしれません。

 

長々と書きましたが、私のデンマークに対する思いが少しでも伝わると嬉しいです。

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デンマークの町並みを一望できるChristiansborg城)

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デンマークを代表する港Nyhavn)